コミットメント

ステークホルダーの期待に沿った戦略的優先事項の設定

戦略的優先事項を設定する際には、さまざまな視点を考慮できるよう、ステークホルダーとの対話を定期的に行っています。また、環境、社会、ガバナンス(ESG) の観点から、当社のグループの影響、リスク、および機会を評価しています。
Stakeholder meeting

ダブルマテリアリティ評価

当社グループにとって重要性の高いサステナビリティ課題を特定するため、定期的にマテリアリティ評価(マテリアリティアセスメント) を実施しています。その結果は以下の目的に活用されています。

  • 戦略的優先事項の方向性を定める
  • グループ目標設定の基盤となる
  • サステナビリティ報告および開示要件を特定する

2023年には、当社グループは欧州連合の企業サステナビリティ報告指令 (CSRD) の要件に沿って手法を整備し、ダブルマテリアリティ評価 (DMA) を実施しました。

DMA は、主要な影響・リスク・機会への対応の優先順位を定め、さまざまなステークホルダーの期待との整合性を確保するための戦略的ツールです。

Double Materiality illustration English

影響・リスク・機会

DMA では、バリューチェーン全体を通じて影響・リスク・機会 (IRO) を評価し、特定します。当社グループが、地球や社会に与えるプラスおよびマイナスの影響を評価します。また、財務上のリスクと機会の観点から、地球や社会の変化が当社グループに与える影響についても評価します。

グループ目標設定の基礎

DMA の結果は、2030年に向けた長期コミットメントを含む、2025-2027年の戦略期間における目標設定の指針となっています。DMAの結果は、サステナビリティに関する報告・開示の対象範囲を定める基礎にもなっています。DMA の結果は毎年レビューされ、必要に応じて更新されます。


2025年のダブルマテリアリティ評価の結果

この表は、バリューチェーンの観点から、当社グループの重要なサステナビリティ課題の概要を示しています。重大性は、実際または潜在的な影響、および財務上のリスクや機会 (IRO)を総合的に評価して判断されます。表では、それぞれの重要課題の主な内容を示しています。

  サブテーマ 主要項目の概要 重要度 上流工程 自社事業 下流工程
気候変動 気候変動への対応 温室効果ガス排出量はバリューチェーン全体で発生しており、その大部分は下流におけるスコープ 3 排出量です。エネルギー効率の向上や低炭素技術を通じて、お客様が排出量削減pを支援しています。 影響および財務的影響 x x x
エネルギー 当社製品の多くは、使用時に大量のエネルギーを消費します。エネルギー効率の向上を通じて、お客様のエネルギー消費の最適化を支援しています。 影響および財務的影響     x
資源利用と循環型経済 資源利用を含む資源投入 私たちは、環境に大きな影響を及ぼす金属などの材料を調達し、使用しています。 影響 x    
製品・サービスに関連する資源の流出 私たちは、ステークホルダーの期待に応えるために、循環型設計の原則に基づく技術の開発を進めています。 財務的影響     x
廃棄物 当社グループの事業活動では、バリューチェーン全体で廃棄物が発生しています。 影響 x x x

  サブテーマ 主要項目の概要 重要度 上流工程 自社事業 下流工程
自社の従業員 労働条件 私たちは良好な労働条件と雇用機会の提供に努めています。安全衛生上の取り組みが不十分な場合、従業員への影響や企業の評判低下につながる可能性があります。 影響および財務的影響   x  
すべての人に対する平等な待遇と機会 私たちは、従業員に学習および能力開発の機会を提供し、平等とインクルージョンの推進に取り組んでいます。これらが十分に実現されない場合、差別やジェンダーギャップにつながる可能性があります。 影響   x  
バリューチェーンにおける労働者 労働条件 ビジネスパートナーの労働条件が不十分な場合、安全衛生上の問題を含む社会的・労働上のリスクが生じる可能性があります。 影響 x   x
すべての人に対する平等な待遇と機会 差別は依然として世界的に広がる社会課題であり、当社グループのバリューチェーンにおける潜在的なリスクとなっています。 影響 x   x
その他の労働関連の権利 責任ある調達が行われない鉱物調達は、人権侵害につながる可能性があります。 影響 x    
消費者およびエンドユーザー 消費者および エンドユーザーの安全 お客様は、安全で人間工学に基づいた設計のソリューションを提供する当社を信頼しています。製品の誤動作は、ユーザーに害を及ぼし、当社の評判に悪影響を及ぼす可能性があります。 影響および財務的影響     x

  サブテーマ 主要項目の概要 重要度  上流工程 自社事業 下流工程
企業行動 企業文化 当社グループは、行動規範(Code of Conduct)に基づく倫理的な企業文化の醸成に取り組んでいます。 影響および財務的影響   x  
 サプライヤーとの関係管理 責任あるサプライヤー管理が行われない場合、環境・社会・ガバナンス(ESG) への悪影響が増大する可能性があります。 影響 x    
 汚職防止および贈収賄防止 グローバル企業として、当社およびビジネスパートナーは、汚職リスクの高い市場でも事業を展開しています。 影響 x x x

ステークホルダとの対話

2022-2024 戦略期間のいわゆる「マテリアリティアセスメント」は、2021年に実施されました。社内外のステークホルダーから意見や知見を収集し、重要な戦略分野を特定しました。顧客、従業員、投資家、NGO、同業他社、取締役会メンバーなどのステークホルダーとの対話を実施しました。このプロセスでは、カーボンフットプリント、ジェンダーバランス、安全性と福祉などのトピックの重要性を評価しました。

分析と結果

第三者の専門家が収集した情報を分析し、当社の事業成長および影響に対する各テーマの重要性を示すマテリアリティマトリックスを作成しました。以下の評価は、2022-2024年の戦略期間と戦略目標を導いたものです。

こちらもご覧ください:

戦略

グループターゲット

ダブルマテリアリティ評価 (DMA) の結果は、当社グループの戦略的優先事項を定め、グループ目標を設定の基盤となっています。サステナビリティは当社グループの戦略に組み込まれており、優先事項、目標、長期的なコミットメントの策定を支えています。

Group of employees taking a look at the K-Flow flow drill.

投資家

年次報告書

当社グループの統合年次報告書には、財務情報とサステナビリティ情報の両方が含まれています。このレポートでは、影響・リスク・機会の評価を含むダブルマテリアリティ評価 (DMA)の プロセスについて、より詳しく説明しています。 

Annual General Meeting in Stockholm, Sweden, on April 27, 2023.